研究課題/領域番号 |
21K17900
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研究機関 | 名古屋工業大学 |
研究代表者 |
孟 令宇 名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 特任助教 (10859440)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 電気化学脱塩素化反応 / 細胞外電子伝達 |
研究実績の概要 |
本研究は、低炭素型の地下水汚染浄化技術の開発を目指し、従来のバイオレメディエーションにおいてよく用いられるエネルギー源である高分子炭化水素のかわり、電極からORBへの電子供給する方法の確立に取り組む。2021年度の研究実績を以下に述べる。①予備実験で本研究室が分離したORBであるDhc. mccartyi NIT01を接種した電気化学セルで脱塩素化を観察し、 Dhc.に電子を渡す可能性がある細胞外電子伝達菌(EET菌)と推定していた。今年度ではDhc.存在下でのEET菌の集積再現実験を行い、目標EET菌として成功に集積できた。②目標EET菌の単離を2回試みたが単離まで行けなかったが、現在3回目の単離を挑戦している。また、共培養系のバイオフィルムの優占菌種の一つである分離株の獲得ができた。一方、カルチャーコレクションにより目標EET菌の類縁菌を取り寄せ、純粋培養物を用いる電気化学共培養を行えた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
事前計画に従い、 Dhc.に電子を渡すEET菌であると推定していたEET菌に類縁の微生物が成功に集積できた。そして当初予定の電気化学培養を行えた。
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今後の研究の推進方策 |
電極からDehalococcoides mccartyi NIT01への電子伝達を担うEETの探索・分離を続く。電気化学共培養において優れた脱塩素化活性が確認された場合は、細胞外電子伝達経路の特定を含め電子伝達機構の解明を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
国内外に学会の開催は対面からオンラインになっているため
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