研究課題
若手研究
家庭系小形電池の排出実態調査から、二次電池電池内蔵製品の71-75%は消費者が電池を取り外せない製品となっていた。そのため、電池単体だけでなく、電池内蔵製品を回収するルートの構築が電池の回収促進にとって重要と示唆された。京都市の家庭系一次電池ならびに二次電池のフロー推定では、正規回収ルートの回収率は一次電池23.4%、二次電池19.6%に留まり、二次電池だけでなく一次電池も回収率が低い実態が明らかとなった。一次電池においても回収ルートの構築と適正排出を促す仕組み作りの重要性が示唆される。
環境保全工学
電池のフロー推定に関する先行研究と比べて、きめ細かい排出フローに着目している点が本研究の特徴である。これにより、市民(消費者)の排出先や排出状況(電池の取り外しの有無や電池単体か内蔵製品としての排出か、等)を踏まえた排出の全容を捉えることができ、取り外しが困難な電池内蔵製品についても回収できるルートを構築することで、燃やすごみへの混入を防ぎながら家庭内ストックの排出を促すことの重要性を裏付ける結果成果を得た。