研究課題/領域番号 |
21K17926
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分64060:環境政策および環境配慮型社会関連
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研究機関 | 東京大学 (2022-2023) 広島大学 (2021) |
研究代表者 |
張 潤森 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 准教授 (50785235)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | transport sector / decarbonization / post-COVID / new normal / pathway / transport model / energy system model / scenario |
研究成果の概要 |
本研究は、ポストコロナの世界における交通需要、エネルギー消費、CO2排出の動態を描くために、交通モデルとエネルギーシステムモデルを組み合わせる統合的な手法を開発することを目的とした。シナリオシミュレーションは、パンデミック後の新常態における運輸部門の脱炭素化に向けた長期的な道筋を探るために行われた。シミュレーションの結果、ライフスタイルの変化によりCO2排出量が大幅に削減される一方で、交通行動の変化から生じるマイナス効果でその削減効果が部分的に相殺されることが示された。また、排出削減ポテンシャルには地域格差があり、交通運輸の脱炭素化には地域固有の政策パッケージが必要であることが示唆された。
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自由記述の分野 |
環境学、土木計画学・交通工学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義はポストコロナの新常態から生じる前例のない課題と機会を考慮しつつ、エネルギーに焦点を当てた交通動態の分析方法を開発することにある。本研究の貢献は、理論的、方法論的、応用的な発展を提供するために、交通、エネルギー、気候変動という複数の研究分野に基づく学際的な研究枠組みを構築することである。さらに、研究成果は、政策立案者に対し、長期的な影響の全体像をより精緻に提供するとともに、コロナ危機がもたらす機会を活用し、運輸部門の脱炭素化に向けた動きを促すものである。
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