空間情報を考慮した各再生可能エネルギーの社会的受容性に関する研究

2021 年度 実施状況報告書

• 研究課題/領域番号: 21K17927
• 研究機関: 九州大学
• 研究代表者: キーリー アレクサンダー・竜太 九州大学, 工学研究院, 助教 (40875423)
• 研究期間 (年度): 2021-04-01 – 2024-03-31
• キーワード: GIS / 再生可能エネルギー / 太陽光発電 / 社会的受容性

研究実績の概要

本年度においては、日本における各再生可能エネルギーの社会的受容性の構成要因について、周辺の人工・自然環境や各種既存発電設備からの距離等の空間情報も考慮に入れて明らかにすることを目的として、GISデータ及びアンケートデータを用いた解析を完了し、分析結果については下記の国際論文誌に掲載されている：
Keeley, Alexander R., Kento Komatsubara, and Shunsuke Managi. "The value of invisibility: factors affecting social acceptance of renewable energy." Energy Sources, Part B: Economics, Planning, and Policy (2021): 1-20.

現在までの達成度 (区分)

1: 当初の計画以上に進展している

理由

本研究の目的である再生可能エネルギーの社会的受容性の推計に向け、その主要構成要因に関する分析が当初の計画以上に進展し、今後機械学習のアプローチにより更に分析を進めるための土台が完了している。

今後の研究の推進方策

今後は、再生可能エネルギーの社会的受容性について、個人属性との関係の更なる解明に向けてCVM調査を実施し、機械学習のアプローチにより受容性の推計を進め、日本全国グリッドレベルで各再生可能エネルギーに対する社会的受容性をマッピングするためのモデル構築を進める。

研究成果

• [雑誌論文] The value of invisibility: factors affecting social acceptance of renewable energy (2023)
  • 著者名/発表者名: Keeley Alexander R.、Komatsubara Kento、Managi Shunsuke
  • 雑誌名: Energy Sources, Part B: Economics, Planning, and Policy 巻: 17 ページ: -
  • DOI: 10.1080/15567249.2021.1983891
  • 査読あり