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2023 年度 実施状況報告書

インドネシア・パプア分離独立運動の民主化後のメカニズム―社会変容とディアスポラ

研究課題

研究課題/領域番号 21K17934
研究機関二松學舍大學

研究代表者

阿部 和美  二松學舍大學, 国際政治経済学部, 講師 (00822230)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
キーワードパプア / インドネシア / 紛争
研究実績の概要

本研究は、特別自治を獲得したパプア地域に生じた社会変容の分析と、パプア分離独立運動に関与する担い手の整理を通して、パプア分離独立運動が継続するメカニズムを明らかにするものである。パプア地域の社会変容と、インドネシア国外を拠点とするディアスポラを中心としたパプア分離独立運動の国際社会への影響という、①パプア地域、②国際社会、2つの異なる視点からの分析により、パプア分離独立運動の実態を包括的に捉えて、パプア紛争の構図を捉え直すことを目的とする。①パプア地域社会の変容が分離独立運動に与える影響、②ディアスポラを中心としたパプア分離独立運動が国際社会に与える影響、以上2点を明らかにする。
初年度、第二年度は新型コロナウィルスの影響により、予定していた現地調査をほとんど実施できなかった。新型コロナウィルスに端を発する渡航制限はほぼ撤廃されたものの、歴史的な円安の影響もあり、当初の研究計画を大幅に変更せざるを得なかったが、第三年度である2023年度は、5月にタイに渡航し、南部ソンクラー県で聞き取り調査を実施するとともに、タイ総選挙のモニタリングを行い、分離独立運動を抱えるパプアとの比較研究のための調査を実施した。
2024年2月には、インドネシアのジャカルタおよびパプア地域に渡航し、新型コロナウィルスによって生じた社会への影響および分離独立運動への影響、そして大統領選挙後のモニタリングを実施した。
タイで実施した現地調査の結果は、『海外事情』に発表済みであり、インドネシアで実施した現地調査の結果は、現在学会発表および論文発表をすべく分析中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

新型コロナウイルスの影響により、渡航制限と渡航費の大幅な値上げが発生し、予定していた現地調査を2年連続で実施できなかった。2023年度は当初の計画を変更し、実施可能な範囲での現地調査を実施したものの、2年間の研究の遅れの影響は大きく、依然として遅れを取り戻すまでには至っていない。

今後の研究の推進方策

2021年度および2022年度に実施予定であった研究は新型コロナウィルスの影響により実施できなかった。2023年度は、当初の計画を大幅に変更して、可能な範囲での現地調査を実施した。本来2023年度が研究最終年度であったが、上記の理由により2024年度まで研究を延長した。2024年度は、過去3年間に実施した文献調査および現地調査を踏まえて、研究結果を学会および論文として発表する。

次年度使用額が生じた理由

新型コロナウイルスの影響により、予定していた研究を大幅に変更せざるを得ない状況であるため、本年度使用額の一部を次年度に繰り越した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2023 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (1件)

  • [国際共同研究] 国立研究革新庁(BRIN)(インドネシア)

    • 国名
      インドネシア
    • 外国機関名
      国立研究革新庁(BRIN)
  • [雑誌論文] ASEAN加盟国と民主化2023

    • 著者名/発表者名
      阿部和美
    • 雑誌名

      海外事情

      巻: 71(4) ページ: 116-129

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公開日: 2024-12-25  

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