本研究の主な成果は以下3点にまとめられる。1.ロッククライミングや、その背景にある近代アルピニズムに対する伝統的な山岳信仰の担い手たちの向き合い方や、両者の関係の一端に光を当てることができた。2. 山岳信仰の観光資源化を、「担い手たちの目線」から共に議論することができた。3.「観光」と「信仰」を活用したまちづくりのあり方や、ロッククライミングとも地続きである「アドベンチャー・ツーリズム」や「トランスフォーマティブ・トラベル」に山岳信仰にまつわる文化を利活用する可能性について、検討・分析をおこなうことができた。
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