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2021 年度 実施状況報告書

観光からの分散・代用戦略とレジリエンスに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 21K17980
研究機関追手門学院大学

研究代表者

間中 光  追手門学院大学, 地域創造学部, 講師 (30823546)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワードレジリエンス / アフターコロナ / 観光
研究実績の概要

本研究の目的は、観光からの分散・代用が不確実性への対応において果たす役割・課題について明らかにすることにある。新型コロナウィルス感染症の世界的な流行は、観光産業や同産業とのつながりの深い国家・地域社会に深刻な影響を与えているが、こうした疫病の発生や自然災害、経済危機、政治的混乱などに代表される不確実性の高まりは現代観光にとって避けて通ることのできないものである。こうした事態に対し、観光研究ではレジリエンス概念を用いた研究が蓄積されつつあるが、そこでは、観光事業やその主体のみに焦点が当てられ、サイドビジネスや他事業、観光業以外の職につく世帯員など観光からの分散・代用については十分な検討がなされてこなかった。そこで本研究では、観光に関与する主体と関与しない主体の相互作用に注目し、不確実性に対する観光主体の対応を観光からの分散・代用という視点から読み解くことで、「観光のレジリエンス」を再考する。
具体的には、インドネシア・東ヌサトゥンガラ州のコモド村における2020年以降の観光制限・COVID-19の感染拡大という不確実性への対応を素材とし、観光からの分散・代用を重視する生存戦略はいかにして形成されたのか・機能したのかという点について明らかにする。
本年度は、COVID-19の感染拡大による入国・出国制限により海外調査の実施には至らなかったが、観光研究分野におけるレジリエンスを用いた国内外の研究をサーベイし、整理するとともに、COVID-19によって大きな影響を受けた観光地に関するメディア情報を踏まえ、アフターコロナの観光とレジリエンスの関係性について検討を行った・

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

COVID-19の感染拡大による入国・出国制限により、当初計画していた本年度中の海外調査の実施開始には至らなかった。

今後の研究の推進方策

現在、日本・インドネシア両国ともに出入国制限の緩和が進められているため、本年度8・9月には現地での社会調査を開始する予定である。

次年度使用額が生じた理由

新型コロナウィルスの感染拡大による日本・インドネシア両国の出入国制限により本年度に予定していた複数回の海外調査が延期となった。そのため、当初想定していた渡航費を中心とする関連費用を翌年度に繰り越した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2022 2021

すべて 雑誌論文 (1件) (うちオープンアクセス 1件) 学会発表 (2件) (うち招待講演 2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] ボランティアツーリズムのオンライン化は 誰を資するのか:コロナ禍における海外ボランティアから問う「フィールド」の含意2022

    • 著者名/発表者名
      間中光、藤山一郎
    • 雑誌名

      立命館大学人文科学研究所紀要

      巻: 131 ページ: 215-240

    • オープンアクセス
  • [学会発表] アイ二―コロナと観光のレジリエンス2022

    • 著者名/発表者名
      間中光
    • 学会等名
      『アフターコロナの観光学』とその後(主催:立命館大学人文科学研究所重点プログラム「グローバル化とアジアの地域」)
    • 招待講演
  • [学会発表] The Relationship Between Disaster Recovery and Tourism. :A Case Study of the Mount Merapi Eruption in Indonesia2021

    • 著者名/発表者名
      Kenchu Hikaru
    • 学会等名
      Japan Institute of Tourism Research-TOHOKU Online-Study Meeting
    • 招待講演
  • [図書] アフターコロナの観光学2021

    • 著者名/発表者名
      遠藤 英樹
    • 総ページ数
      240
    • 出版者
      新曜社
    • ISBN
      9784788517479

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公開日: 2022-12-28  

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