研究課題/領域番号 |
21K17993
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
小松田 沙也加 金沢大学, 学校教育系, 講師 (10756381)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | チタン酸ストロンチウム / 固体物性 / 摂動核相関法 / 光触媒 |
研究実績の概要 |
当該年度は研究中断期間(2023年3月19日~2024年3月31日)に該当するため、本欄の入力には該当しない。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究中断期間を除けば、概ね順調に進展していると判断できる。 中断期間前について、本研究ではPAC法により、(1)InまたはCdをSrTiO3中へ固溶させ、均一に拡散させる試料調製法の確立と、(2)不純物としてドープされたInまたはCd近傍に存在すると考えられる酸素空孔について、高温での熱的挙動を解明すること、以上の二つを大きな目的としていた。(1)については達成されたこと、(2)については酸素空孔に関係するSrTiO3の光触媒活性を調べることに成功したため、本研究はおおむね順調に進展していると考えられる。現在は高温での酸素空孔の熱的挙動を調べる実験に着手している。
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今後の研究の推進方策 |
InやCdのSrTiO3中での占有サイトについて、今年度得られた実験結果と理論計算結果を比較し、より詳細な局所構造情報を得る。 これに加え、SrTiO中に導入されたInまたはCd近傍に存在する欠陥(酸素空孔)について、熱的な安定性を調べる実験を行う。他にも、不純物をドープしたSrTiO3中に生じる酸素空孔の挙動が光触媒活性を向上させるといわれている。これらのことから、SrTiO3中の酸素空孔の安定性を調べることが肝要である。PAC法は不純物の占有サイト近傍に位置する酸素空孔の熱的安定性を直接観測することができる手法である。今後の本研究でPAC法により得られるPACスペクトルの緩和から酸素空孔の熱運動を確認し、その動的な挙動について時間スケールを求める予定である。 そして最終的には、これらの局所構造情報がバルクの物性に及ぼす影響を調査するために、作製した試料についてバルクの光触媒活性を評価する。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究中断期間に伴い次年度使用額が生じている。 次年度はガンマ線核分光法に必要な測定装置、光触媒活性評価を行うために必要な光源(計1,500千円)や消耗品を購入し実験を行う。
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