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2023 年度 実施状況報告書

乗務員が“見える”地域公共交通運行管理支援システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 21K18021
研究機関九州産業大学

研究代表者

末吉 智奈佐  九州産業大学, 理工学部, 助手 (40823977)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
キーワード地域公共交通 / コミュニティバス / 健康管理支援システム
研究実績の概要

本年度は、研究実施3年目であり、最新研究の動向調査と整理した課題を解決するために設計したシステム案をローカル環境でプロトタイプシステムとして実装し、評価および再検討を行なった。これまでの研究成果を応用し、コロナ禍の地域公共交通向け従業員管理支援システムの構築として「Proposal for an Employee Management Support System for Regional Public Transportation Based on Health Data」というタイトルでAsia Pacific Computer Systems Conference 2021(APCS 2021)にて発表を行った。
近年、採算が取れずに路線を撤退するバス会社や営業所を閉鎖するタクシー会社が多くなっており全国で社会問題となっている。そこで、地方自治体が関与す る地域公共交通に着目し、デジタルトランスフォーメーションによる運行管理の支援を提案する。運行主体は収入が多くないことから最新の機材を導入することは非常に難しく、新規の従業員を積極的に雇うことも難しい。そのため、機材の老朽化や従業員の高齢化が進み、深刻な状況である。また、高齢化が進むことで 従業員の健康上の問題に起因する事故などが年々増加していることが報告されており、事故を防止するためには従業員の健康状態を含めた管理が必要であるが、 現状の紙ベースの管理だとどうしても時差が出てしまうため、健康状態を加味した運用を行うことは難しい。健康状態を運行管理と連携することで、従業員個人に沿った割り当てができるだけでなく、危険を事前察知することができるため、効率化以上の効果を期待することが可能であるというのが、本研究成果の概要である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

本年度は研究計画の3年目であった。最新研究の動向調査と整理した課題を解決するために設計したシステム案をローカル環境でプロトタイプシステムとして実装し、評価および再検討を行なった。

今後の研究の推進方策

4年目は、プロトタイプシステムの評価と実運用向けシステムの実証実験を行う。実証実験のフィールドは、現時点で了承を得ている提携する自治体の運行主体のコミュニティバスで行う予定である。実証実験からシステムの有用性、実現可能性、効果を評価する。研究成果の場として、1件の国際学会と1件の国内研究会を予定している。

次年度使用額が生じた理由

最新研究の動向調査、運行主体へのヒアリング調査を遠隔で行い、海外への渡航ができず旅費が発生せず次年度使用額が生じた。4年目は開発システムの実証実験とその評価を行う。そのための備品として「現地検証用端末(システム検証用スマートフォン)」と「現地検証用端末(システム検証用タブレット)」および消耗品として「広域無線通信用SIM (3セット)」と「開発データ保管用HDD」を計上する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] Proposal for an Employee Management Support System for Regional Public Transportation Based on Health Data2023

    • 著者名/発表者名
      Toshihiro Uchibayashi, Chinasa Sueyoshi, Hideya Takagi, Yoshihiro Yasutake, Kentaro Inenaga
    • 学会等名
      Asia Pacific Computer Systems Conference 2021(APCS 2021)
    • 国際学会

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公開日: 2024-12-25  

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