研究実績の概要 |
化学療法の効果判定では腫瘍径が用いられるが、実際は腫瘍径より腫瘍細胞壊死の程度(viability)が重要で、現在のところ腫瘍のviabilityを正確に判定できる検査は開発されていない。癌微小環境において、癌関連線維芽細胞(cancer associated fibroblast, CAF)はコラーゲンを産生し腫瘍の線維化(硬度)との関連性が示唆されている。化学療法により癌細胞ばかりでなくCAFも壊死する。 (研究目的)本研究ではこれらの点を踏まえ、SWUEを用いて化学療法による腫瘍硬度の変化とviabilityとの関連性を明らかにし、新しい腫瘍viability判定法を開発する。 (研究の成果)2021年度は、3名に対して膵癌患者に術前化学療法を施行前に条件設定を調整しながら剪断波超音波エラストグラフィーを行った。症例数がまだ少なく、統計学的な評価はできていない。
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