研究課題/領域番号 |
21K18099
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
横田 めぐみ 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (10528855)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | VMS / 皮膚抵抗値 |
研究実績の概要 |
本研究はコロナ下により、ボランティアの募集等が遅れたため、開始が遅れていたが、終息とともに学内外でVMSがあるボランティアを募れるようになり、2022年から2023年3月現在までにボランティアで5名の被験者でVMSを測定している。人あたりのVMS測定ができた時間は12時間~24時間であった。 これまでの装着で起きたイベントとしては1例で皮膚発赤を認めたが、その他の有害事象を認めず、また装置の不具合も認めず測定可能であった。また、皮膚の発赤は装置のセンサーを外して当時中に改善したとのことであった。 これまでの時点で、VMSの抵抗値の解析結果と自己での症状のイベントマークは寝ているとき以外はほぼ一致しており、また、VMSを認めない被検者ではイベントは測定できないといった結果であった。また外部気温の変化、運動で発生した皮膚抵抗の変化は測定値の解析結果ではVSMとはカウントされていないことが判明した。これは抵抗値の変化の中でもVMSのみを正しく検出することができていることを示唆していると考えられた。自覚とVMS測定との一致率は高く90%であった。またVMSや運動、睡眠など使用している間のイベントマーカーを、携帯のアプリで作成することができ、主観的測定を紙を使用する方法ではなく電子媒体にで行うことができるようになった。 2023年度はこのボランティアでの結果を基として高難度技術医療申請を当院で行い、実際の患者においてVMSの測定を開始する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
最初のボランティアの募集がコロナ下で院外の募集が困難であった。また、IRBのみでなく、高難度技術申請が必要な機器であったため、申請のための手続きの時間を要した。
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今後の研究の推進方策 |
コロナ下の解消もあり、高難度申請後に実際の患者でのリクルートか可能となる。 現在VMS測定器が一台のみであるが、今後もう一台購入し、測定を加速させる予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナのために研究の対象者の募集が遅れたこと、また予定していた学会の参加を見送ったことから、次年度使用額が生じた。2023年度は研究対象者が増えるため、消耗品の購入及び学会の参加を予定している。
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