研究課題/領域番号 |
21K18103
|
研究機関 | 兵庫医科大学 |
研究代表者 |
小椋 有貴 兵庫医科大学, 医学部, 助教 (60817451)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
|
キーワード | Vogt小柳原田病 / 脈絡膜 / 視機能 / 羞明 |
研究実績の概要 |
VKHの慢性期には脈絡膜に含まれるメラニンが脱落し、眼底はオレンジ色の夕焼け状眼底を呈する。夕焼け状眼底を呈した患者はしばしば羞明を訴えるが、夕焼 け状眼底の程度と視機能についての報告はない。視機能と言っても夕焼け状眼底を呈している患者は視力はそれほど低下していないことが多い。そのため、視力 以外の評価項目としてコントラスト感度を測定することとした。コントラストとは明暗の対比のことであり、コントラスト感度を測ることで、夕暮れ時や薄暗い 場所では見えにくい、などの視機能低下も検出することができる。コントラスト感度と夕焼け状眼底の程度を比較検討することにより、患者の訴えとメラニンの 脱落の程度との相関を検討することができる可能性があると考え、コントラスト感度の測定を行ったが夕焼けの程度と明らかな相関は認めなかった。コントラスト感度ではなく、今後は羞明の程度との相関を検討する予定である。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コントラスト感度との相関があまり見られなかったので、新たに羞明程度も測定してみることとした
|
今後の研究の推進方策 |
引き続き患者数の蓄積を続ける。あまり数が集まらない可能性も考え、眼底写真からの夕焼け状眼底の程度だけではなく、OCTのB-scan画像を二値化し、脈絡膜 の 構造を管腔構造と間質構造の比を算出し、その数値とのコントラスト感度、羞明度数、夕焼け状眼底の程度とも比較検討を行う。
|
次年度使用額が生じた理由 |
データ測定が難しいことや新規患者獲得が難しいため研究の進捗が遅れているため次年度使用が生じた。次年度のデータ解析に使用するソフトやデバイスの購入費等に充当する予定である。
|