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2021 年度 実施状況報告書

高齢者見守りのためのセンサ一体型衣服の開発と呼吸・身体運動情報に基づく異常時推定

研究課題

研究課題/領域番号 21K18104
研究機関奈良女子大学

研究代表者

安在 絵美  奈良女子大学, 生活環境学部, 特任講師 (70814987)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
キーワードセンシングウェア / プリンテッドエレクトロニクス
研究実績の概要

本研究では,異常時の呼吸を捉えられるセンサ一体型衣服の開発と高齢者の多様かつ連続的な呼吸波形と身体運動から異常傾向を推定する指標を明らかにすることを目的としている.

2021年度はプリンテッドエレクトロニクス技術を用いた伸張センサをインナーあるいは下着に印刷配置し,導電性糸を用いて配を行い,計測用下着および計測用インナーの作成を行った.また,これらの計測用衣服に付与した伸張センサの抵抗変化を長時間計測するための小型無線伝送回路の開発を行っている.プロトタイプの無線伝送回路とそのデータを提示するためのスマートフォンのアプリを開発し,データを可視化するところまでできた.センサと回路をつなぐ導電糸あるいはボタン部でノイズが発生しやすいことがわかり,配線を改良中である.また,人を対象とした実験を実施するために複数のプロトタイプ回路を用意する予定であったが,国際的に半導体供給が頓挫していたためにその影響を受け,部品調達に時間がかかっている.
成果発表の面ではこれまで製作した身体運動計測サポータの実験データを分析し,日本繊維消費科学会で発表を行った.呼吸センシングウェアと身体運動サポータのモデル化やIoT型データ統合プラットフォームについてもまとめて発表した.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

前述したように,人を対象とした実験を実施するため,複数のプロトタイプ回路を用意する予定であったが,世界的な半導体供給不足の影響を受け,部品調達に時間がかかっている.また,2021年度後半は産休および育児休業のため研究を中断した.

今後の研究の推進方策

センサの接続部の改良と無線回路の開発を進める.それを経て被験者実験を行い,センサ配置の妥当性評価を実施する.また,日常生活での長時間計測を試したところセンサの耐久性と駆動時間の面で課題があったため,改良を進めるとともに再度長時間計測を試みる予定である.

次年度使用額が生じた理由

無線伝送機器のチップの供給不足の影響を受け,製作に遅れが生じているため.また,育児休業による中断期間があったため.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2022 2021

すべて 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] Does Encouraging Self-touching Behaviors with Supportive Voices Increase Stress-buffering Effects?2022

    • 著者名/発表者名
      Ayumi Hayashi, Emi Anzai, Naoki Saiwaki, Hidenobu Sumioka, Masahiro Shiomi
    • 学会等名
      2022 ACM/IEEE International Conference on Human-Robot Interaction
    • 国際学会
  • [学会発表] センシングウェアを用いた睡眠時行動推定手法の検討2021

    • 著者名/発表者名
      安在絵美,川治和奏,才脇直樹
    • 学会等名
      2021年度日本繊維製品消費科学会年次大会

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公開日: 2022-12-28  

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