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2023 年度 研究成果報告書

脳科学・認知科学による人間に近いモデルに基づく日本語話し言葉解析器の構築と検証

研究課題

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研究課題/領域番号 21K18115
研究種目

挑戦的研究(開拓)

配分区分基金
審査区分 中区分2:文学、言語学およびその関連分野
研究機関静岡大学

研究代表者

狩野 芳伸  静岡大学, 情報学部, 准教授 (20506729)

研究分担者 酒井 邦嘉  東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (10251216)
福井 直樹  上智大学, 言語科学研究科, 教授 (60208931)
研究期間 (年度) 2021-07-09 – 2024-03-31
キーワード自然言語処理 / 脳科学 / 認知科学
研究成果の概要

本研究の目標は、脳科学の知見を導入したより人間に近い言語処理モデルを構築することである。理論言語学の知見に基づきfMRI実験の課題をデザインし、構文や語順を題材に実験を行った。広くAI分野で用いられているTransformerとその亜種では内部で個別情報をどう処理しているか定かでないため、言語学的な機能との対応を分析した。Transformerには明示的なメモリ(記憶)がなく、必要とする学習データ量も人間に比べ桁違いに大きく冗長な可能性があること、またその内部表現の解釈が困難なことから、リカレントネットワークの記憶に明示的な解釈を強制したモデルを構築し実験を行った。

自由記述の分野

自然言語処理

研究成果の学術的意義や社会的意義

人間の仕組みからは遠い人工的なモデルが工学的応用の主流となっている現状に対し、脳科学・認知科学と理論言語学、自然言語処理の接点を見いだし3者の知見を融合した新たなモデルを構築する糸口とすることができた。このような試みでは、より大規模な工学的モデルと個別タスクでの性能比較によってその時々では劣って見えてしまうことが多いが、「より人間に近い言語モデル」という理学的モチベーションは、長期的なブレークスルーの可能性を見据えた「人間との親和性」「説明可能AI」という工学的側面においても意義があり、広く社会的意義のある研究成果といえる。

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公開日: 2025-01-30  

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