研究課題/領域番号 |
21K18123
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研究機関 | 国立民族学博物館 |
研究代表者 |
伊藤 敦規 国立民族学博物館, 人類文明誌研究部, 准教授 (50610317)
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研究期間 (年度) |
2021-07-09 – 2027-03-31
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キーワード | 著作権 / 民族誌資料 / 人類学博物館 / ソースコミュニティ / ドキュメンテーション |
研究実績の概要 |
研究計画に則り、以下を行った。 ソースコミュニティの人々による「もの語り」映像記録に関して、日本語翻訳と映像に字幕や関連画像を挿入する編集作業を済ませた107本について、国立民族学博物館2階本館展示場(データステーション)で公開した。 国立民族学博物館のフォーラム型情報ミュージアム資料集として査読付き編著を二冊刊行した。 日本国著作権法が定める権利者捜索のための「相当な努力」の枠組を参考にしたソースコミュニティに優しい民族誌資料公表モデルの概要について、国立民族学博物館2階本館展示場(探究ひろば)でパネル展示を行った。また、民族誌資料公表のために文化庁長官裁定制度を実際に活用した。その際、ソースコミュニティへの優しさに配慮し、ソースコミュニティの人々(米国スミソニアン協会国立アメリカインディアン博物館館長のシンシア・チャベス・ラマー博士(プエブロ諸民族のサンフィリペ出身)とアメリカ先住民アート文化博物館/人類学研究所の副館長のマシュー・マルティネス博士(オーケーオウィンゲ出身)に照会し、彼らの見解を添えて申請し、受理された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症の世界的な蔓延により、カウンターパートの中に感染したり、死去した者がいた。 国内・国外出張がままならないものの、これまでに収録したソースコミュニティの人々による「もの語り」映像記録の整理を集中的に行うことができた。公開に至っていないものの、松永はきもの資料館に関しては184点の映像編集を終えた。
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今後の研究の推進方策 |
当初の研究計画に則り、二年度目も、これまでに収録したソースコミュニティの人々による「もの語り」映像記録の整理と映像編集に注力する。
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次年度使用額が生じた理由 |
映像編集役務を発注する予定だった業者が、本課題採択時にすでに年間請負可能範囲を超えていたため。
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