研究課題
挑戦的研究(開拓)
本研究は、地球システムと人類社会システムが一体化する人新世下での法学研究がいかにあるべきかという問題意識の下、モデルケースとして南極条約体制(ATS)を取り上げ、ATSがシステム外の人新世的圧力や地政学的圧力に対して適応して本質部分を保ちつつ持続し進化できることを、社会自然科学的手法を用い、法学系と自然科学系の研究者の双方を含む研究体制で、検討しようとするものである。
100年先の南極の姿を自然科学の力を借りつつ構想しながらATSを検討するスケールの大きさから、研究の挑戦性を高く評価する。例えば主権国家からなる伝統的な国際法学体系への変革という国際法学への貢献のみならず、法学研究一般のあり方へのインパクトも見込まれる。また、関連するテーマに関する研究代表者らの従来の検討や人的ネットワークを活かした研究体制、計画の下、研究の実現可能性が高く見込まれる点も評価する。