研究課題
挑戦的研究(開拓)
宇宙で生じる化学進化過程を解明するには,星間塵表面で生じる反応の理解が不可欠である。そこで本研究は、これまで困難であった凹凸の激しい宇宙塵表面に吸着する微量なラジカル分子の検出を行うため、Csイオンピックアップ法による高感度・非破壊・表面吸着分子分析装置を開発し、分子雲から原始惑星系に至る進化過程の解明を目指している。
分子雲から原始惑星系への天体の進化過程の解明に繋げようとする挑戦的な研究で、研究目的は明確である。応募者の固体表面分子反応実験の実績に基づき技術開発の道筋も具体的であり、本研究の成果により氷星間塵表面で生じる複雑な有機分子生成反応研究に実験的にアプローチすることが可能になり原始惑星系形成過程解明に新たな展開をもたらすことが期待される。また当該技術は惑星科学以外の分野への応用も期待できる。