研究課題
挑戦的研究(開拓)
本研究は、応力の温度依存性が不可避であるとされていた超弾性挙動に対し、エントロピー差を考慮した新しい合金設計法により、広範囲の温度での形状記憶効果などを発揮する新ジャンルの形状記憶合金をFe系、Cu系、Co系において系統的に解明・理解するものである。この新しい形状記憶合金は、建築土木から低温技術、宇宙分野まで波及効果を及ぼすことが期待できる。
応募者は、Fe系合金の超弾性について応力の温度依存性がない特異な現象をみいだしている。本研究は、その現象を系統的に解明し、新しい形状記憶合金の開発につなげるもので、開拓的で挑戦性が高い。これは新しい材料設計の指針となりえ、新しい学理の確立も期待できる。また、これまでにない有用な形状記憶合金の発見につながる可能性があり、応用的な側面からの意義も極めて高い。