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2023 年度 研究成果報告書

超機能バイオロジクスリガンドの創成と検証の研究

研究課題

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研究課題/領域番号 21K18250
研究種目

挑戦的研究(開拓)

配分区分基金
審査区分 中区分48:生体の構造と機能およびその関連分野
研究機関金沢大学

研究代表者

松本 邦夫  金沢大学, がん進展制御研究所, 教授 (90201780)

研究分担者 井上 啓  金沢大学, 新学術創成研究機構, 教授 (50397832)
研究期間 (年度) 2021-07-09 – 2024-03-31
キーワード環状ペプチド / Lasso-Graft / HGF / MET / 細胞増殖因子
研究成果の概要

本研究は環状ペプチドを基盤とするLasso-Graftタンパク質工学技術を用いて、超機能バイオロジクスを取得することを目的とした。MET結合ペプチド配列(aMD4)を、血中安定性の高いIgG Fcに内挿することによって、HGFに匹敵するMET活性化能に加え、血中で高度に安定な“HGF-mimetic”を創成することに成功した。さらに、血液脳関門/BBBを通過するトランスフェリン抗体のFc領域にaMD4を内挿することによって、MET活性化能と同時に、脳実質内ニューロンに到達する超機能分子を創成することに成功した(Nature Biomed Eng, 2023)。

自由記述の分野

生化学

研究成果の学術的意義や社会的意義

細胞増殖因子は顕著な生理活性をもつが、医薬としての化学特性が不十分で、医薬として利用される増殖因子は一部にとどまる。したがって、細胞増殖因子と同等の生理活性をもつとともに、血中安定性や血液脳関門移行能といった優れた特性を併せもつ分子は画期的医薬になる。本研究では環状ペプチドを基盤とする分子技術Lasso-Graft法を、HGF-MET受容体系に応用し、長期の血中安定性とHGFと同等のMET活性化能を併せもつ分子、血液脳関門移行能とMET活性化能を併せもつ分子を創成することに成功した。これらは顕著な生物活性と医薬としての高い性能を兼ね備えており、さまざまな難治性疾患の治療医薬になると期待される。

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公開日: 2025-01-30  

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