研究課題
挑戦的研究(開拓)
応募者らが確立したヒト舌癌オルガノイドライブラリーを用いて、治療抵抗性舌癌を誘導し、これらの生存を規定する分子として同定した分泌因子について解析し、新規の癌治療法の開発を目的とする。シスプラチン耐性舌癌株から分泌される特定の分子が、治療抵抗性を引きおこすという応募者の知見をもとに、これらの分子の発癌活性を検証する。
分泌因子を産生する細胞が癌幹細胞である可能性を示唆しており、分泌因子を標的とすることは薬剤開発への発展性も考えられ、研究の発展性が期待される。並行して、食道癌オルガノイドを用いて抗癌剤耐性食道癌細胞に濃縮されている分泌因子を特定する計画である。食道癌オルガノイドは作製困難とされているが、既に7症例の食道癌オルガノイド作製の実績あり、今後の癌研究に貢献できる。