研究課題
挑戦的研究(開拓)
休眠中の個体は正常時に比較して酸素消費量が低下し、組織や細胞が低酸素性障害を受けない。本研究は人工的冬眠状態による低代謝状態を誘導することによって、急性疾患の予後改善につなげることを目的とする。方法として、冬眠誘導マウスを用いて、肺炎や敗血症などの各種疾患モデルにおける保護効果を評価する。
応募者が独自に開発した冬眠マウスモデルは単なる低体温ではなく低代謝状態を誘導するもので、人工冬眠状態によって末梢組織の安全な酸素需要を低下させ様々な病的状態を改善させようとするアプローチは革新的である。低代謝医療という新しい領域を開拓する挑戦的な研究であり、多くの疾患への応用も期待される。