研究課題
挑戦的研究(開拓)
ワクチンによる歯周病の制圧は,有史以来人類の願いである.本研究では,異分野研究者からなる集学的研究体制の下,細菌由来膜小胞 (MVs) の特長を活かした経鼻による歯周病予防ワクチンの開発を目指す.3種類の歯周病原細菌由来MVs,またはそれぞれの免疫優性抗原を発現させたプロバイオティクス大腸菌MVs を作製する.
歯周病予防ワクチンは幾度となくトライされてきたが,その成果は十分上がっていない.病原細菌の表面抗原に対する抗体産生や感染メカニズムを制止する方法論が採られてきたが,うまく機能するワクチンの作成は難しかった.今回,応募者らは,細菌由来膜小胞 (MVs) の特徴を活かした経鼻による歯周病予防ワクチンの開発を目指しており,その方法論の新規性は高い.