研究課題
挑戦的研究(開拓)
スクロースとフルクトースの代謝の中心は肝臓ではなく、小腸であり、あふれたフルクトースが大腸の腸内細菌によって代謝され、その代謝物メディエーターを介して脂肪肝や中性脂肪血漿などの「フルクトース毒性」を引き起こすことを実験を通して実証し、新しいパラダイムを提出することが目的である。
半世紀に及ぶ生化学の定説を覆し、世界を代表する教科書を改訂するための実証的データを提供しようとする研究であり、学術的意義は大きい。非アルコール性脂肪肝疾患や非アルコール性脂肪肝炎の病態形成の新しい一因が見つかる可能性がある。さらに、日本人に多い「やせ型メタボ」の対処法や治療法の開発につながる成果をあげる可能性を有しており社会的意義も大きい。