研究課題
最終年度である本年度は,理論研究とその医療データ応用の両面から研究を進捗させた.理論研究については,個々の目的関数がガウス関数で表現されるケースについての詳細な解析を与えた.特に,1次元かつ等分散な2つのガウス関数であっても,それらを目的関数とした場合のパレートフロント上の特異点(曲率最大点)については,2関数の平均間の距離の変化に対して,複雑な挙動を示し,特に特異点の位置と数が分岐する構造を見出すに至った.さらに,このパレートフロント上の特異点を持って一意解を決めた場合,それが数理的にどのような意味を持つことになるのかの議論を深めた.なお,この理論研究を通して,2つのガウス関数の混合分布そのものの形状(特に峰の数)についての新たな発見があり,これについては近々数学論文としてまとめる予定である.医療データ応用研究については,医療分野でもやはりRecall-precisionのトレードオフが問題になること,およびそのトレードオフは一種の多目的最適化にもなっていることに注目した.そのうえで,実医療でなされた判断が,そのトレードオフ(すなわちパレートフロント)のどの位置に存在するかの検証を試みた.これら多目的最適化に関する理論研究と医療データ応用のベースとして,マルチタスク学習(ランキング精度と識別精度の同時最適化,およびリジェクト精度と識別精度の同時最適化)や最適化そのものの機械学習による解法に関する研究も推進した.
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すべて 雑誌論文 (20件) (うち国際共著 2件、 査読あり 17件、 オープンアクセス 14件) 学会発表 (27件) (うち国際学会 2件、 招待講演 8件) 備考 (1件)
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