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本研究は、ドイツ語圏で人口に膾炙した「よそもの過剰」という言葉の流通に関して、特にドイツ語圏スイスにおける意味内容の変化とその社会・心理的背景を解明する。この言葉は、19世紀末ドイツで、「ユダヤ人の過剰」の符丁として誕生した。20世紀前半にスイスで使われ始めたとき、「非スイス的なものの過剰」へとこの言葉の意味が拡大した。その背景には、「精神的国土防衛」というスイスの国策があった。主たる成果は、「精神的国土防衛の父」と呼ばれる大統領・フィリップ・エッターの思想の解明と、戦後の「よそ者過剰」論の口火を切った、スイスの作家・「マックス・フリッシュ」の散文と講演『よそもの過剰』の分析・翻訳である。
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