研究課題/領域番号 |
21K18363
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分2:文学、言語学およびその関連分野
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研究機関 | 京都市立芸術大学 |
研究代表者 |
滝 奈々子 京都市立芸術大学, 芸術資源研究センター, 非常勤講師 (70571553)
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研究分担者 |
池田 光穂 大阪大学, COデザインセンター, 名誉教授 (40211718)
牛島 万 京都外国語大学, 外国語学部, 准教授 (50306461)
冨田 晃 弘前大学, 教育学部, 准教授 (60361002)
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研究期間 (年度) |
2021-07-09 – 2024-03-31
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キーワード | 感覚経験 / エスノグラフィー / 中央アメリカ / カリブ海地域 / 民族音楽 / ポピュラー音楽 / ガリフナ / プエルトリコ |
研究成果の概要 |
この研究は中米・カリブにおける音楽・ダンス・絵画や写真等の表象芸術を中心としたポピュラーカルチャー現象に焦点を当てD・ハウズのセンススケープを描写する「感覚のエスノグラフィー」の開発に挑戦したものである。グアテマラではケクチ先住民の民族音楽を演奏者の身体感覚と伝統の継承から分析し、カリブ海沿岸のガリフナ文化では絵画描写と表現技法とその消費を明らかにし、プエルトリコではレゲトンとサルサという音楽をそれぞれアフロ感覚とソネオの口承伝統との交錯という点を分析しその成果を発表した。
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自由記述の分野 |
民族音楽学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
感覚の人類学研究は、身体論、現象学、宗教、移民などとそこから派生する固有のテーマをもち、その対象地域は、西洋世界あるいは非工業化していない非西洋社会を対象にしてきた。この研究では先住民音楽のインターネットでの情報発信、伝統絵画ではなくペイントをつかった商業あるいは非商業的な壁画、レゲトンやサルサなどローカルな演奏文脈からメディアを通した情報発信とその消費など、をそれぞれの感覚経験とどのように交錯するかについて考察している。ネット社会における情報の圧縮と、携帯端末というメディアを通した直接感覚経験を直結した紋切り型でない分析方法を提案している点で斬新である。
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