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2021 年度 実施状況報告書

異種古辞書間におけるデータ連携モデルの構築

研究課題

研究課題/領域番号 21K18364
研究機関京都府立大学

研究代表者

藤本 灯  京都府立大学, 文学部, 准教授 (20733017)

研究分担者 李 媛  北海道大学, 文学研究院, 専門研究員 (90803388)
中野 直樹  常葉大学短期大学部, その他部局等, 助教 (00828650)
研究期間 (年度) 2021-07-09 – 2024-03-31
キーワード古辞書 / データベース
研究実績の概要

2021年度は初年度にあたり、基礎研究のためのデータベース作成を開始した。また年度末には、基盤研究(A)「平安時代漢字字書総合データベースの機能高度化と類聚名義抄注釈の作成」(池田証壽氏)と連携し、シンポジウム「古辞書・漢字音研究と人文情報学」(https://hdic.jp/)を共催した。シンポジウムでは、国語辞書データベースと連携させるためにデータ入力に着手した『増続大広益会玉篇大全』の基礎研究の結果を、研究分担者である中野直樹氏(常葉大学短大部)が発表した他、同じく分担者の李媛氏(北海道大学)が平安時代の漢和字書『類聚名義抄』の字形について、研究協力者の小林雄一氏(漢検漢字文化研究所)が鎌倉時代の語源辞書『名語記』について、それぞれ古辞書のデータベース化を念頭に置いた報告を行った。また研究代表者である藤本は、シンポジウム前半の司会を務めた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

国語辞書との比較研究に用いる漢和字書『増続大広益会玉篇大全』のデータベース化に着手し、順調にデータ入力が進んでいる状況である。

今後の研究の推進方策

2022年度には『増続大広益会玉篇大全』のデータ(見出し字、字音、和訓)入力を業者に委託して完成させ、2023年度には公開を行う予定である。また完成データを用いて国語辞書との連携のあり方について検討し、検討過程を学会等で発表し、横断データベースの試作版を公開することとする。以上のように研究を推進する予定であるが、入力されたデータに不備が発見された場合においても、一定量のデータは整備し直して2023年度末までに公開する予定とする。

次年度使用額が生じた理由

研究分担者に配分したうち、データ入力アルバイトの担当者に不都合が生じたため、次年度に同目的で使用することとした。前倒し申請分の一部にあたり、当初の計画に遅れは生じていない。

  • 研究成果

    (10件)

すべて 2022 2021 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (7件) (うち国際学会 3件) 図書 (1件)

  • [国際共同研究] 慶星大学(韓国)

    • 国名
      韓国
    • 外国機関名
      慶星大学
  • [雑誌論文] 古辞書の構造化記述の試み : 『和名類聚抄』を例に2021

    • 著者名/発表者名
      藤本 灯、韓 一、高田 智和
    • 雑誌名

      国立国語研究所論集 = NINJAL Research Papers

      巻: 21 ページ: 85~94

    • DOI

      10.15084/00003438

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 毛利貞斎著『増続大広益会玉篇大全』研究の現在―データベース化に先立って―2022

    • 著者名/発表者名
      中野直樹
    • 学会等名
      シンポジウム「古辞書・漢字音研究と人文情報学」
  • [学会発表] 疫病の語彙と疫病観2022

    • 著者名/発表者名
      本庄総子
    • 学会等名
      シンポジウム「古辞書・漢字音研究と人文情報学」
  • [学会発表] 字形再現による観智院本類聚名義抄の掲出字についての考察2022

    • 著者名/発表者名
      李媛、池田証壽
    • 学会等名
      シンポジウム「古辞書・漢字音研究と人文情報学」
  • [学会発表] 『名語記』の注釈構造―他の古辞書との差異―2022

    • 著者名/発表者名
      小林雄一
    • 学会等名
      シンポジウム「古辞書・漢字音研究と人文情報学」
  • [学会発表] 篆隸萬象名義中的同音反切重出2021

    • 著者名/発表者名
      李媛、池田証壽
    • 学会等名
      世界漢字學會第八屆年會
    • 国際学会
  • [学会発表] Revised text and note making of Chinese-Japanese character dictionaries compiled in early Japan: A case of Ruijumyogisho2021

    • 著者名/発表者名
      Shoju Ikeda, Yuan Li
    • 学会等名
      16th International Conference of the European Association for Japanese Studies(EAJS2021)
    • 国際学会
  • [学会発表] Issues around glyph creation of undefined Chinese characters in Kanchi’inbon Ruijumyogisho2021

    • 著者名/発表者名
      Yuan LI, Guanwei LIU, Shoju IKEDA
    • 学会等名
      El´Manuscript 2020
    • 国際学会
  • [図書] 古代の語彙(分担執筆範囲:第四章「古辞書の語彙」、藤本灯)2021

    • 著者名/発表者名
      佐藤武義編
    • 総ページ数
      196
    • 出版者
      朝倉書店
    • ISBN
      9784254516623

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公開日: 2022-12-28  

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