研究課題/領域番号 |
21K18368
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研究機関 | 東京都市大学 |
研究代表者 |
植野 貴志子 東京都市大学, 共通教育部, 教授 (70512490)
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研究分担者 |
三宅 美博 東京工業大学, 情報理工学院, 教授 (20219752)
野村 佑子 順天堂大学, 国際教養学部, 助教 (20712954)
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研究期間 (年度) |
2021-07-09 – 2024-03-31
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キーワード | 言語 / 身体感覚 / 自己意識 / Virtual Reality実験 / 通言語的研究 / 学際的研究 |
研究実績の概要 |
2021年度の活動は下記のとおりである。 (1)9月、電子情報通信学会・思考と言語研究会(TL)において、口頭発表「言語・身体・自己意識の相互関係に関する異言語比較研究」(植野・野村)を行った。本発表では、言語、身体感覚、自己意識の相互関係を明らかにするための第一歩として計画しているVirtual Reality実験と事後インタビューのデザインを示し、フロアから貴重な助言や意見をいただいた。 (2)11月~12月、週1回のペースで、日本語母語話者および英語母語話者を被験者とした実験を行うためのオンライン打合せを行った。同時に、「人を対象とする研究」に関する倫理審査の手続きを行った。 (3)12月~1月、日本語母語話者(17名)、英語母語話者(13名)を対象としたVirtual Reality実験と事後インタビューを実施した。 (4)1月~3月、実験結果の分析、および、実験方法の見直しを行った。Virtual Reality実験の方法について改善すべき点が見つかったため、システムの修正、開発を行った。事後インタビューについてはインタビュー項目等の検討を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
コロナ禍の影響により活動が制限される中、オンラインでの打合せを重ね、日本語母語話者と英語母語話者を対象とした実験を実施することができた。また、実験方法の見直しを行い、22年度にも実験を継続して実施する見通しがついた。
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今後の研究の推進方策 |
21年度に行った実験方法の一部を改良し、5月~6月にかけて、日本語母語話者と英語母語話者を対象とした実験を実施する。22年度後半は、実験結果を分析、考察し、学会発表や学会誌への投稿を行う予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
事後インタビューで得られた言語データのトランスクリプト作成を外部業者に委託する予定であったが、22年度に持ち越すこととなった。実験方法を見直し、22年度にも実験を継続して行うことになったためである。またコロナ禍の影響もあり、当初の計画よりも実験が小規模となった。その分、実験参加者への謝金として確保していた予算が未使用となった。未使用分は、22年度の実験参加者への謝金として使用する予定である。
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