研究実績の概要 |
本年度5月から新型コロナ感染症の扱いが5類に移行したが、感染症自体は継続しているため、感染予防に留意しつつ活動を再開した。国際学会での発表を行ない、これまでの研究成果を論文化した。 ①前年度に打合せを行ったフランスの研究者(V. Vassal, M. Spruyt)が主催する学会(Le lion dans le pourtour mediterranéen, 2023年5月11-12日, パリ・カトリック大学)に招聘され、メソポタミアの浮彫に表現されたライオンの研究発表を行なった(渡辺)。またスプリュイ氏、マシュクール氏らと今後の共同研究の打ち合わせを行なった(本郷・渡辺)。 ②研究成果を論文化として、メソポタミアにおけるライオンの人工飼育の実態を文献資料に基づいて明らかにする論文(題名:Mesopotamian lions in captivity)を執筆し、L. Battini編集のThinking, Speaking and Representing Animals in the Ancient Near East: New Perspectives from Texts, Images and Archaeo-zoologyに投稿した。 ③5月に開催された学会(上記①)の論文集に、アッシリア王のライオン狩りで文献資料に記録されている王の獲物としてのライオン頭数を詳しく考察することにより王が行ったとされるライオン狩りの現実性を検討した論文を執筆し、V. Vassal and M. Spruyt 編集の論文集に投稿した(題名:Reality assessment of the numerical records of the Assyrian royal lion hunt)。
|