研究課題/領域番号 |
21K18395
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分4:地理学、文化人類学、民俗学およびその関連分野
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
片岡 香子 新潟大学, 災害・復興科学研究所, 教授 (00378548)
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研究分担者 |
長橋 良隆 福島大学, 共生システム理工学類, 教授 (10292450)
卜部 厚志 新潟大学, 災害・復興科学研究所, 教授 (20281173)
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研究期間 (年度) |
2021-07-09 – 2024-03-31
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キーワード | タービダイト / ハイパーピクナイト / 帯磁率異方性 / マイクロXRF / 強震動 / 湖沼堆積物 / 猪苗代湖 / 磐梯山 |
研究成果の概要 |
湖沼堆積物の解析に基づく強震動履歴解明には,地震時の湖底斜面崩壊に伴う混濁流堆積物の抽出が必要であるが,湖外から流入する洪水性のイベント層と明確に区別する手法が未だ確立されていない。そこで本研究は,福島県猪苗代湖の湖底堆積物に見られる2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震時の混濁流堆積物と1888年磐梯山噴火時の岩屑なだれを起源とした火山泥流が湖に流入したことにより発生した湖底密度流堆積物を対象とし,それらの層相・粒度組成・連続化学組成・帯磁率異方性による特徴化を試みた。その結果,両者は明瞭に区別できることが明らかとなった。
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自由記述の分野 |
第四紀地質学,堆積学,火山堆積学,自然災害科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
内陸における強震動の地層中の記録は,過去の海溝型巨大地震や内陸直下型地震の震源・規模の解明に重要である。従来の研究では,湖沼堆積物を用いた強震動に由来するイベント堆積物の抽出はあまりなされてこなかった。本研究では,福島県猪苗代湖底堆積物中に見られる2011年3月の地震時に形成された混濁流堆積物と1888年磐梯山噴火時の火山泥流が湖に流入したことにより発生した湖底密度流堆積物の,層相・粒度組成・連続化学組成・帯磁率異方性による特徴化を試みた。その結果,両者は明瞭に区別できることが明らかとなった。本手法を応用すれば,湖沼イベント堆積物の解析による内陸強震動の発生履歴解明や活動度評価が可能となる。
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