研究課題/領域番号 |
21K18411
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
日比野 由利 金沢大学, 医学系, 助教 (40362008)
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研究期間 (年度) |
2021-07-09 – 2024-03-31
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キーワード | 南北格差 / ポスト・コロニアリズム / 生殖補助医療 / 生殖ツーリズム |
研究実績の概要 |
グローバリズムや新自由主義による富の偏在と女性の貧困化が深刻化している。パンデミックによる経済活動の停滞が、格差の拡大に拍車をかけている。代理出産は「子を持つ究極の方法」であり、 ‘先進国’で「子を持つ権利」 や家族の多様化を実現する手段として主要な役割を果たしている。体外受精は、開発後、約半世紀を経て、今や一大産業となり、生殖アウトソージング、生殖における国際分業体制を生み出した。 新興国における生殖補助医療の法制化の状況と運用の実際について調査を行い、グローバルな規模で展開する生殖ツーリズム、生殖ビジネスの行方や国際規制の方向性について考察することを目的に研究を行なった。 新型コロナにより、依然として現地調査は全く実施できない状況のため、ZOOMを用いて研究者や関係者にインタビューを行なった。東ヨーロッパや中南米地域を中心に情報を収集するよう努めた。コロンビア、ロシア、ベトナム、タイ、カザフスタンなどについて研究者などから新たな情報をえることができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナにより、国境を超えた生殖医療の利用は停止している状況もあり、現在の状況を含めて関係者にインタビユーしたり情報収集するのは困難を伴った。
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今後の研究の推進方策 |
渡航できる場合は、現地調査を実施することもあり得るが、難しい場合は国内で情報を収集する。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究計画の遅れによる。渡航できない場合はZOOMなどを用いて対応する。
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