研究実績の概要 |
ウェブ会議システムを利用して海外の研究者と当事者にインタビューを行い、日本語の要約をホームページのブログ記事として掲載し、研究者、メディア関係者、学生などこの分野に関心を持つ人に資料として提供した。その後、「生殖テクノロジーとヘルスケアを考える研究会」(インタビュー集8,9として)の報告書として公刊し、ホームページで公開すると共に、大学図書館等に寄贈した。さまざまな国の研究者へのインタビューを行うことによって、海外の状況を詳細に把握することができ、また、ネットワークを広げることができた。これにより、今後、海外連携研究など、共同研究を実施しようとする際の土台をつくることができた。中東地域(エジプト、トルコ、UAEなど)に関して、今後の現地調査対象となりうる医療施設や研究者、個人、公的機関をリストアップした。本年度は海外調査を実施することができなかったが、これまでに行なった現地調査と、その後の文献調査により得られたデータを用いて英語論文を1報公刊し、1報がアクセプトされた。ウェブ会議システムを用いてインタビューを実施して得られたデータによって、日本社会学会のシンポジウム(生殖補助医療と多様化する親密性のデザイン:親密性を再定義する実践の検討)で話題提供を行った。また、論文を執筆し、書籍に所収され公刊された。オーストラリアの研究者との共著論文を投稿した。来年度は、ウェブ会議システムと現地調査を組み合わせて効率的に研究を進めていく。
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