研究課題/領域番号 |
21K18445
|
研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分7:経済学、経営学およびその関連分野
|
研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
湊 宣明 立命館大学, テクノロジー・マネジメント研究科, 教授 (30567756)
|
研究期間 (年度) |
2021-07-09 – 2024-03-31
|
キーワード | 宇宙飛行資源管理 / チーム行動能力 / 遠隔環境 / リモートワーク / オンライン訓練 |
研究成果の概要 |
本研究は、遠隔環境下でのチームワーク効率を向上させるために、NASAの宇宙飛行士訓練をモデルとしたシミュレーション訓練を開発し、その効果を検証した。NASAのMBTS訓練は参加者を個室隔離する必要があり、訓練の量的拡大が難しいという課題が存在した。本研究では、オンライン環境でMBTS訓練を再現するWEBアプリケーションを新たに開発し、物理的な隔離部屋を不要とし、より大規模かつ低コストでの訓練実施を可能にした。リモートワーク導入企業を対象として複数回の訓練実証を行い、参加者の訓練前、訓練直後、訓練一か月後のスキル伸長を定量的に比較した結果、介入訓練に一定の効果があることを確認した。
|
自由記述の分野 |
航空宇宙管理、システム工学
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
集団内の個人作業に相互依存性がある場合、チームワークが効率を左右するとされる。 Tuckman(1965)は、チームワーク育成には形成、混乱、統一、機能の4段階が存在し、即座に獲得できないと指摘している。本研究の学術的意義は、遠隔環境でのチームワークの迅速な育成という課題に対して、宇宙飛行士訓練を一般社会人にも適用可能にした点にある。また、遠隔環境でのチームワークのパフォーマンスに関する測定尺度を開発し、信頼性と妥当性を検証した。社会的意義として、コロナ禍を経てリモートワークが普及した現代において、遠隔環境でのチーム作業を改善する訓練を提供し、場所に捉われない柔軟な働き方の実現に貢献する。
|