研究分担者 |
加藤 聖子 九州大学, 医学研究院, 教授 (10253527)
澤渡 浩之 広島大学, 医系科学研究科(保), 助教 (30757034)
錦谷 まりこ 神奈川県立保健福祉大学, ヘルスイノベーション研究科, 客員研究員 (40327333)
工藤 孔梨子 九州大学, 大学病院, 講師 (50644796)
中島 直樹 九州大学, 大学病院, 教授 (60325529)
磯部 紀子 九州大学, 医学研究院, 教授 (60452752)
川波 祥子 産業医科大学, 産業医実務研修センター, 教授 (70449940)
樗木 浩朗 保健医療経営大学, 保健医療経営学部, 教授(移行) (70607093)
伊豆倉 理江子 宮崎大学, 医学部, 准教授 (80805292)
永吉 絹子 九州大学, 大学病院, 助教 (90761015)
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研究実績の概要 |
近年、医師の働き方改革も唱えられ、長時間労働は徐々に改善されつつある。しかし、固定的性別役割分担意識は根強く、育児を担う女性医師は離職や非常勤を強いられることが多い。海外においても女性医師の活用やワークライフバランスの維持に於いては様々である。代表者が行った本邦の10年間の医療職の労働環境や健康に対する意識調査の結果と比較し,グローバルな視点から医師の働き方改革にも繋がる打開策を構築することを目的とした。 【調査対象組織・対象者】フィリピンのSt. Luke's Medical Centerの医療職 200人を調査対象として調査を行った。【調査項目】基本項目:職種, 専門性, 教育歴, 勤続年数, 年齢, 性別, 婚姻・世帯状況, 雇用形態・職場環境の情報:勤務時間, 職業性ストレス簡易調査票, 努力―報酬不均衡モデル調査票・健康情報:精神健康調査(General Health Questionnaire: GHQ), 主観的健康, 生活習慣等の項目を英訳して調査票を作成した。【データ収集方法】調査データはオンライン・アンケート集積管理システムにより九州大学病院ARO次世代医療センターのサーバーに集約され, 研究分担者のメディカルインフォメーションセンター長: 中島が情報管理責任者として厳重に管理した。【解析方法】2020年に九州5大学で収集した国内 3000人の同様の調査結果とSt. Luke's Medical Centerの107名のデータ(回収率54%)を検討した。職種、部署ごとの比較, 異性間, 職種間,専門間の職場環境や健康指標, 生活状況の単純比較や年齢, 婚姻等の生活背景など、先ずは単純集計を行い, 両国の違いを検討した。フィリピンの参加者は平均年齢が日本の調査対象より若く,男性が約40%と高い比率であった。このように対象の特性が異なるのでpropensity score matchingも取り入れて検討した。
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