研究課題/領域番号 |
21K18465
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研究機関 | 沖縄大学 |
研究代表者 |
山代 寛 沖縄大学, 健康栄養学部, 教授 (30522916)
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研究分担者 |
春田 吉備彦 沖縄大学, 経法商学部, 教授 (90435206)
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研究期間 (年度) |
2021-07-09 – 2024-03-31
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キーワード | 離島 / 精神医療 / 巡回診療 / covid19 |
研究実績の概要 |
離島へ赴き関係者へ聞き取り調査をする予定であったが,新型コロナ感染症蔓延のために現地へ行くことができず、予定していた旅費は使われていない.一方で離島診療を積極的に行っている本島内の医療機関の離島診療担当者への聞き取りをすることができている。特に離島に住む精神障がい者への巡回診療の取り組み(特に座間味、粟国、南大東での実践)について詳しく聞き取ることができた。2019年8月沖縄県振興審議会離島過疎地域振興部会の外間守吉氏(与那国町長・沖縄県離島振興協議会会長当時)の「離島という表現は差別用語ではないか」という異議申し立てが「きわめて本質的な疑問」であり、交通・流通・交流の改善・進展が相互理解を深めることが「しまちゃび」=(離島苦、島痛み、孤島苦など、特に福祉と医療、教育などの分野で離島で生活する人々の悲惨な状況を示す島言葉)の解消に必要であると考える。 聞き取りを行ったA病院が、離島医療について体制を整えるきっかけは約20年前、当時の院長より離島への医師派遣の提案があり、沖縄県による南部医療圏域離島への定期的な精神科巡回診療はない状況を把握、そのタイミングで座間味村からの巡回診療の希望が伝えられ、島内での診療ニーズは大きいいことを確認。事務方で上記を受けて、座間味村村長、民生課長、保健師、診療所医師と会議を重ね 2010年巡回診療が開始され、その後、粟国、南大東と診療活動を展開してきている。離島住民の精神科に関する医療提供を当該離島の担当職員診療所医師と連携して精神科分野における支援協力を行うことを基本方針としていたが、2020年4月新型コロナウィルス感染拡大に伴い渡航自粛依頼が各自治体よりあり、不安感を募らせメンタルの不調を訴える方に対して様々な取り組みが行われている。今後も関係者に聞き取りを続ける予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナ感染症蔓延のために離島での聞き取り調査が行えていないが、遠隔等の手段により調査を続けたい。
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今後の研究の推進方策 |
遠隔等の手段により調査を続け、コロナの状況が改善したところで現地に赴き調査継続をする予定。
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次年度使用額が生じた理由 |
離島へ赴き関係者へ聞き取り調査をする予定であったが,新型コロナ感染症蔓延のために現地へ行くことができず、予定していた旅費は使われていない.今後コロナ化が収まったところで現地調査を実行したい。
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