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2023 年度 実施状況報告書

成功文脈の活用を重視した災害留意情報の見極め訓練のためのホットコンテクスト分析

研究課題

研究課題/領域番号 21K18475
研究機関福島大学

研究代表者

中村 勝一  福島大学, 共生システム理工学類, 教授 (60364395)

研究分担者 宮寺 庸造  東京学芸大学, 教育学部, 教授 (10190802)
中山 祐貴  山形大学, 地域教育文化学部, 准教授 (80761569)
大沼 亮  津田塾大学, 学芸学部, 助教 (60829729)
研究期間 (年度) 2021-07-09 – 2025-03-31
キーワード災害留意情報 / 見極め訓練 / 成功文脈 / ホットコンテクスト / ソーシャルメディア
研究実績の概要

個人がソーシャルメディアに投稿した記事が,避難や被害軽減行動の助けとなる事例(災害留意情報)がしばしば見受けられる.しかし,この種の情報は取捨選択が難しく,十分に活用されていない実情がある.本研究では,有益な災害留意情報の発見に至る成功文脈を活用した見極め訓練のための支援の実現を目指す.そのために,まず,ソーシャルメディアから災害留意情報の可能性を有する記事を,リツイートなど付随情報群と共に自動的に収集し,注目上昇に介在する要素群を抽出する手法を開発する.次に,災害留意情報の探索履歴から,閲覧者による見極めが成功に至る文脈を抽出する手法を開発する.その上で,両者が一致するホットコンテクストを抽出する仕組みを開発する.これらを導入した支援システムを開発することで,成功文脈を活用した災害留意情報の見極め訓練のための新たな支援の可能性を示す.

2023年度は,主に,プロトタイプの運用と検証・知見集約に取り組んだ.まず,これまでに開発した支援システムを実際の災害留意情報の見極め作業に適用し,実践試用した.この結果に基づいて,災害留意情報を含む記事に対する注目上昇に介在する要素群の抽出,閲覧者による見極め作業における特徴的な文脈の抽出,それぞれの妥当性を検証した.また,これらの抽出精度と支援システムによる示唆効果の兼ね合い等について検討し,課題を含めた知見を整理した.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

2023年度に予定していた「プロトタイプの運用と検証・知見集約」を実施することができ,概ね予定通りのスケジュールで進んでいると考えられる.

今後の研究の推進方策

2024年度は,本研究で主に対象としているソーシャルメディアの仕様・運営方針変更に伴う影響の有無を含めて,抽出手法とプロトタイプの更なる有効性検証と知見整理に取り組む.

次年度使用額が生じた理由

(理由)2024年度は,本研究で主に対象としているソーシャルメディアの仕様・運営方針変更に伴う影響の有無を含めて,抽出手法とプロトタイプの有効性検証を丁寧に行う必要があると見込まれるため.

(使用計画)前年度に引き続き,対象とするソーシャルメディアの研究使用に必要なアカウントを有償確保した上で,検証作業等に従事する研究協力者を雇用する予定である.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2024 2023

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] 記事に対する注目度合の変化と成功文脈の分析に基づいたソーシャルメディア上の災害留意情報見極め経験促進手法2024

    • 著者名/発表者名
      石井大智, 中山祐貴, 大沼亮, 神長裕明, 宮寺庸造, 中村勝一
    • 雑誌名

      電子情報通信学会技術研究報告

      巻: 123(406) ページ: 5-9

  • [雑誌論文] Methods for Extracting Opinion Trends to Promote the Experience in Determining the Authenticity of SNS Articles2023

    • 著者名/発表者名
      Ryo Onuma, Hiroki Nakayama, Tatsuya Nagase, Hiroaki Kaminaga, Youzou Miyadera, Shoichi Nakamura
    • 雑誌名

      Proc. IEEE International Conference on Computing

      巻: - ページ: 242-246

    • DOI

      10.1109/ICOCO59262.2023.10398158

    • 査読あり

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公開日: 2024-12-25  

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