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2023 年度 実績報告書

聴覚障害児の学習を促進する動物園の鳴き声オノマトペシステムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 21K18482
研究機関京都女子大学

研究代表者

生田目 美紀  京都女子大学, 家政学部, 教授 (20320624)

研究分担者 渡辺 知恵美  筑波技術大学, 産業技術学部, 准教授 (20362832)
平賀 瑠美  筑波技術大学, 産業技術学部, 教授 (70327021)
研究期間 (年度) 2021-07-09 – 2024-03-31
キーワード動物園 / 音 / 視覚化 / 聴覚障害児 / オノマトペ / 情報アクセシビリティ
研究実績の概要

聴覚障害児が音に興味を持つ機会として動物園を活用するために、動物の鳴き声に関する情報を視覚化するアプリを開発した。聴覚障害児のユーザーエクスペリエンス(UX)デザインとして、動物の気持ちをわかりやすく伝えるコンテンツを制作しアプリに搭載した。このコンテンツは、音の4要素(高さ、大きさ、長さ、音色)と先行研究に基づく喜怒哀楽に合わせた画像変換を行いながら、鳴き声の雰囲気を伝えるイラストを合成した画像を提示するものである。また、このシステムでは、聴こえる聴こえないに関わらず誰もが、固定概念にとらわれない動物のリアルな鳴き声をイメージできるように創作オノマトペの活用を行った。就学前の児童が感じたままの鳴き声オノマトペを、保護者の協力を得ながらクラウド上のデータベースに投稿してもらった。クラウドデータベースに投稿された文字は、動物の動画にスーパーインポーズされ表示される。
動物園において聴覚障害児とそのご家族、合計17名の方に評価実験に協力いただいた結果、動物や鳴き声についてもっと知りたいなどポジティブな評価と共に、動物の鳴き声は気持ちによって変わることを初めて知った、楽しかったという声が多かった。鳴き声の聞こえ方は人それぞれだと思うかについては、児童ひとりを除く全員から肯定的な評価が得られた。全体的にアプリの活用によって、聴覚障害児が音に興味を持つ機会として動物園を活用するという目標を達成することができた。しかし、一方で、肯定的な評価をしなかったひとりの児童については、理由を確認することができなかった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Onomatopoeia System for Animal Sounds Using Preconceived Expressions2023

    • 著者名/発表者名
      Watanabe C., Hiraga R. and Namatame M.
    • 雑誌名

      J. Tech. Persons with Disabilities

      巻: 11 ページ: 95-104

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 聴覚障がい児が動物園で音を楽しむためのアプリのデザイン2023

    • 著者名/発表者名
      生田目美紀, 平賀瑠美
    • 学会等名
      日本デザイン学会

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公開日: 2024-12-25  

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