研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年見られる手書き活動の減退(文化庁, 2013)が、ライティング活動の円滑さという問題を超えて、私たちの頭の中の単語の認知プロセスにも影響を与えているのではないかという疑問を解決するために、本研究では短時間のライティング活動(手書き, タイピング)と長期的なライティング習慣の単語認知プロセスへの影響を検証した。結果、短時間のライティング活動時のライティング方法は漢字の認知プロセスに大きく影響しないことがわかったが、長期的なライティング習慣は漢字の処理に影響している可能性が見られた。本研究はこれまで行われてきた手書きvs. タイピングの議論に科学的なエビデンスを提供する。
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