研究課題/領域番号 |
21K18556
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研究機関 | 京都工芸繊維大学 |
研究代表者 |
梶村 昇吾 京都工芸繊維大学, 情報工学・人間科学系, 助教 (60802527)
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研究分担者 |
伊藤 文人 高知工科大学, フューチャー・デザイン研究所, 講師 (00722307)
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研究期間 (年度) |
2021-07-09 – 2023-03-31
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キーワード | コミュニケーション / 相性 / 協力行動 / 安静時脳機能 |
研究実績の概要 |
本研究は,事前に取得した安静時脳機能データからコミュニケーション時の相性を予測する方法を確立し,その背景にある脳内メカニズムを明らかにすることを目的としている。昨年度は,ワクチン接種完了後のコロナ禍における集団実験実施のために,実験参加者の募集体制および客観的相性の評価に必要な協力課題の選定を行った。具体的には,参加者募集体制として山中正紀教授(北海道千歳リハビリテーション大学),村上優衣講師(北海道文教大学人間科学部),小川峻一助教(北海道千歳リハビリテーション大学)に協力していただくこととなった。協力課題については,Nintendo Switchのソフト「オーバークック2」の2ステージを選定し,その利用可能性について実験を行なった。友人と他人で同様のステージをプレイし,その成績を比較したところ,より円滑なコミュニケーションが行える友人同士の方が成績が高くなったことから,協力課題としての妥当性が示された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナ禍において多人数を一同に会しての実験が非常に困難であり,ワクチン接種が普及するのを待つ必要があったために進行が遅れた。現在はワクチン接種が普及したために,実験実施が可能となっている。
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今後の研究の推進方策 |
参加者募集体制を介して男性・女性を複数名同一会場に集め,集団参加型会話実験およびfMRI実験を行う。主観的相性の評価完了後,集団参加型協力実験およびfMRI実験を行う。Kajimura et al. (2021) と同様の解析法を適用することにより,脳機能ペアデータ特徴量から相性の予測を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナ禍により,集団実験の実施をワクチン接種普及後とするために実験の遅延が生じたため。次年度使用額は実験実施にかかる費用に充てる。
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