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2023 年度 研究成果報告書

失敗できない環境でのフィッツの法則

研究課題

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研究課題/領域番号 21K18565
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分10:心理学およびその関連分野
研究機関中京大学

研究代表者

山田 憲政  中京大学, スポーツ科学部, 教授 (00210469)

研究期間 (年度) 2021-07-09 – 2024-03-31
キーワードフィッツの法則 / 運動制御 / 速さと正確さのトレードオフ
研究成果の概要

フィッツの法則は、速さと正確さのトレードオフを規定する人間の動きに関する普遍的な法則である。本研究では、失敗が許されない状況での法則の適用性を探るため、エントロピー分析による軌道の情報処理という新たな方法を考案し、タッピング実験において通常試技と失敗が許されない試技を比較してペン先の動きとエントロピーを計算した。失敗が許されない試技では、動作時間が延長され、速度を犠牲にして精度を保つ局面が確認された。これを垂直跳び実験で検証し精度要求時の力の調整局面を確認した。これにより、フィッツの法則が失敗が許されない状況においても、局面ごとの情報処理と心理的な制限を考慮することで有効であることが示された。

自由記述の分野

認知科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究におけるフィッツの法則の検証は、学術的にも社会的にも重要な意義を持つ。学術的には、失敗が許されない状況での人間の動作制御のメカニズムを明らかにし、エントロピー分析を用いた情報処理の評価方法を提案している。これにより、人間工学や認知科学の分野において、より精度の高い予測モデルや設計指針が提供される可能性がある。社会的には、この研究成果は産業界においても応用されることが期待される。特に、高リスク作業を伴う職場での作業効率の向上や安全性の確保に役立つため、人間中心の安全対策の強化に寄与する。これらの点から、本研究は理論的枠組みの拡張だけでなく、実用的な応用においてもその価値が認められる。

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公開日: 2025-01-30  

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