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2023 年度 実施状況報告書

実解析的作用の研究

研究課題

研究課題/領域番号 21K18580
研究機関武蔵野大学

研究代表者

坪井 俊  武蔵野大学, 工学部, 教授 (40114566)

研究期間 (年度) 2021-07-09 – 2025-03-31
キーワード実解析的作用 / 実解析的多様体 / 実解析的微分同相群
研究実績の概要

昨年度、複素射影平面について実解析的微分同相群の恒等写像成分が完全群であることを示したことに引き続き、本年度はn次元複素射影空間について実解析的微分同相群の恒等写像成分が完全群であることを示し、論文にまとめた。これは武蔵野大学数理工学センター紀要に掲載される。この論文の結果を検討し、半自由U(1)作用を持つ多様体に対し、実解析的微分同相群の恒等写像成分が完全群であることを示すことができた。この論文の定式化はバーコフセクションを構成するという方式で行った。その後、一般のU(1)作用を持つ多様体の研究に着手し、U(1)作用を持つ多様体と同変写像の圏を考えることにより、議論が透明になることを見出した。このことを用いて論文の作成に着手した。これをまとめるために1年間の研究期間の延長することになった。
この研究に深く関係する実解析的葉層構造の分類空間についてこれまでの知見をまとめBGammaSchoolにおいて講演を行った。
この研究にはPCを購入し活用した。一昨年度研究室に設置した電子黒板型情報端末を情報交換のために有効に使った。関係する図書を購入し関係する結果の概要を把握した。引き続き研究事務補佐のため2週間に1日事務補佐員を雇用し、物品購入などをスムースに進めることができた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

U(1)作用について具体的な例を詳細に研究したことにより、見通しが立ち、U(1)作用を持つ多様体と同変写像の圏を考えることにたどり着いた。具体例の計算について論文を作成したことが研究の進展につながっている。この進展について研究集会で講演した。
徐々に対面の研究集会が開催され、新しいアイデアをいろいろな研究集会で議論し吸収できるようになってきた。オンラインによる研究交流は続くことになり電子黒板型情報端末は非常に役立っている。

今後の研究の推進方策

U(1)作用を持つ多様体と同変写像の圏を用いた透明な定式化を用いて、一般のU(1)作用にアプローチし、論文を作成する。引き続き、これまでの成果をできるだけ多くの場所で紹介し、より広い分野の研究者と交流し、新しいアイデアを議論し吸収する。これはこれまでの研究方針と同じであるが、問題はないのでこのまま研究を続ける。

次年度使用額が生じた理由

国外での研究集会の渡航費用が高騰しオンライン参加に切り替えたことなどから、それに出席して討議するための旅費は使わなかった。今年度来年度に小研究会の開催に切り替え、その実施のために旅費の一部を使用し、未使用の研究費は次年度の小研究集会の旅費として使用する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)

  • [学会発表] BGamma^omega and H_1(Diff^omega(M)_0) for M with circle action2023

    • 著者名/発表者名
      Takashi Tsuboi
    • 学会等名
      BGammaSchool 2023
    • 招待講演

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公開日: 2024-12-25  

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