• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2022 年度 研究成果報告書

巨大シェル準Type-II型コアシェル量子ドットシンチレータの開発

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 21K18612
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分14:プラズマ学およびその関連分野
研究機関静岡理工科大学 (2022)
東北大学 (2021)

研究代表者

佃 諭志  静岡理工科大学, 理工学部, 准教授 (00451633)

研究期間 (年度) 2021-07-09 – 2023-03-31
キーワード量子ドット / シンチレータ / コアシェル構造
研究成果の概要

半導体量子ドットは、量子サイズ効果により発光波長を変えることができる材料である。また、量子ドットを別の半導体で被覆したコアシェル量子ドットは、高い蛍光量子収率を示すことが知られている。本研究では、コアシェル量子ドットを利用した高効率のシンチレータ材料の開発に取り組んだ。特に伝導体のエネルギー差が小さい準Type-IIコアシェル構造に着目し、シェルを十分に厚くした巨大シェルを有するCdSe/CdSコアシェル量子ドットを合成することで、既存のType-Iのようにコア部で放射線の吸収と発光を完結するのではなく、シェルで放射線を吸収し、コアで発光する機構を有した新たなシンチレータ材料の開発に成功した。

自由記述の分野

ナノ材料科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

巨大シェル準Type-IIコアシェル量子ドットは、既存の量子ドットとは異なり、吸収と発光を空間的に分離したシンチレーション機構を示すため、高効率のシンチレータ材料の開発が期待できる。また、ナノ材料であるため、プラスチックシンチレータに混ぜ込むなどの加工の容易さや、放射線がん治療でのリアルタイムモニタリングなどの生体内での利用と極めて汎用性の高い材料である。そのため応用展開は、正確な放射線計測技術の需要が高い環境、医療、食品など他分野に広がっているため、本研究成果の波及効果は非常に高い。

URL: 

公開日: 2024-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi