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2022 年度 研究成果報告書

シリカ鉱物の相転移関係から構築する新しい地質温度・冷却速度計と地球外物質への応用

研究課題

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研究課題/領域番号 21K18645
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分17:地球惑星科学およびその関連分野
研究機関東京大学

研究代表者

三河内 岳  東京大学, 総合研究博物館, 教授 (30272462)

研究分担者 杉山 和正  東北大学, 金属材料研究所, 教授 (40196762)
研究期間 (年度) 2021-07-09 – 2023-03-31
キーワードシリカ鉱物 / 相転移 / トリディマイト
研究成果の概要

多様な地球外物質中に含まれるシリカ鉱物の分析を総合して行って来た。その中で特に月隕石を多く分析したが、火星隕石と同様で多くのシリカ相はアモルファス化しており、衝撃変成による影響が示唆された。実際に分析した試料の多くが角レキ岩であり、衝撃変成の影響が強いことが改めて明らかになった。また、電気炉を用いた加熱・冷却実験については継続して各種条件での実験を続けており、総合的な結果が出るにはもう少し時間を要する。地球試料、地球外試料中のトリディマイトのX線回折実験を行った結果、これまで言われているような「地球型」と「隕石型」の差は見出すことができず、結晶度の違いの問題だけとも考えられる示唆が得られた。

自由記述の分野

惑星物質科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

これまでに地球外物質中ではあまり注目を集めることの無かったシリカ鉱物であるが、多様な多形が存在し、重要な熱履歴・衝撃履歴の情報を含んでいることが示唆されることが、本研究を通じてあらためて示された。特にトリディマイトにおいては、複雑な多形、ポリタイプ、双晶組織を示すことからX線回折データの解釈が容易ではないが、地球型・隕石型とこれまでは区別して分けられていたものが、必ずしもそのような必要が無い可能性があることが分かって来た。

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公開日: 2024-01-30  

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