研究成果の概要 |
本研究では、高温高圧変形試験機として回転式ダイヤモンドアンビルセルと近赤外線集光加熱を組み合わせた新たな実験装置(IRrDAC)を開発し、地球深部条件での変形実験に対して有用であることを実証した。この装置を用いて地球深部へと沈み込んでいることが予想される含水スティショバイト(SiO2, 1750±150 ppm H2O)に対し変形実験を行ったところ、流動強度は下部マントルを構成する鉱物の一つフェロペリクレースとほぼ同等である可能性が示された。IRrDACを用いた含水スティショバイトの高温高圧変形実験(16ー54 GPa, 常温ー650度)から、その流動強度の温度依存性と圧力依存性を確認できた。
|