SNDMRの装置開発を行い完成した。磁場は360℃回転でき5000G以上までかけられ、温度は極低温(30K)から常温迄コントロール可能とした。スピン反転用マイクロ波磁界の周波数可変範囲と最高強度はそれぞれ1~20GHzと0.23Gで、ESR計測に十分な値を達成している。 実際の実験条件を想定し、欠陥密度Nt=1012cm-2の測定サンプルを半径150 nmの探針電極を用いて信号検出を行うという仮定のもと試算を行ったところ、1.3×10-19 F/V程度の信号強度が得られるとの結果を得ており、現行のSNDMによって十分検出可能な信号強度である事が分かった。
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