研究課題
挑戦的研究(萌芽)
本研究では、独自に生み出した偏光特性を有する高屈折率・無反射なメタサーフェスで構成された光渦生成素子により、光渦の生成に取り組んだ。メタサーフェスは誘電体基板の表と裏に対称にカット金属ワイヤーを配置した構造である。積層時の大きな積層ずれの課題が生じたため、接着シートを用いた密着構造の光渦生成素子も着想し、設計し、作製した。独自に生み出した偏光特性を有する高屈折率・無反射なメタサーフェスで構成された光渦生成素子により、光渦特有のドーナツ状の電界強度分布を実験で確認した。
テラヘルツ波工学・アンテナ工学
テラヘルツ波は、5G通信で使われているミリ波よりも高い周波数の電磁波で、6G(Beyond 5G)通信での利用が大きく期待されている。らせん状のテラヘルツ波を使うことで、6G通信で通信速度を大幅に向上できる可能性がある。本研究では、独自に生み出した偏光特性を有する高屈折率・無反射な新材料(メタサーフェス)により、平面状のテラヘルツ波をらせん状のテラヘルツ波に変換することに成功した。