本研究の要素技術一つである光波形生成では、繰り返し300GHzの光パルス波生成および自己相関計による波形観測に成功している。もう一方の要素技術である光電変換では、アレー化した同じ特性を持つ複数のフォトダイオードにより100GHz~700GHzの電磁波生成と空間合波による強度増大を実現している。 本研究は、光波形生成と、アレー状フォトダイオードでの光電変換という、それぞれ独創的研究を、帯域補完型アレーという新奇コンセプトのもとで融合し任意電磁波形生成に挑戦するものである。またこの成果を用いて、未知領域であるサブピコ秒領域での物質やデバイスの電磁波応答という新分野開拓の可能性を秘めた探索研究である。
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