本研究では,網走沖オホーツク海の広範囲においてマルチビーム音響測深機によるメタンシープの観測を行い,観測された湧出個所数から湧出量を算出した。また,湧出ガスの採取方法の検討を行った。 採取方法の検討では,湧出ガスを採取する方法として回収膜(網)を用いることを検討した。網構造を用いることの利点として次のことが挙げられる。1)網構造のため潮流による抵抗が少なく,海底への設置が容易となる。2)過剰なガスは網を透過し外部へ漏出させることができる。このような,回収装置を考案するために,回収装置の模型を作製し,実際の海洋において模擬実験を行い,ガス回収の可能性の検討を行った。
|