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2022 年度 研究成果報告書

光ファイバ通信ケーブルが拓く新しい活断層調査と構造のリアルタイムモニタリング

研究課題

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研究課題/領域番号 21K18748
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分22:土木工学およびその関連分野
研究機関京都大学

研究代表者

宮澤 理稔  京都大学, 防災研究所, 准教授 (80402931)

研究分担者 中原 恒  東北大学, 理学研究科, 准教授 (20302078)
辻 健  東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 教授 (60455491)
研究期間 (年度) 2021-07-09 – 2023-03-31
キーワード分布型音響センシング / 光ファイバー / 地震活動 / 歪み波動場 / 地盤増幅率 / 交通量カウント
研究成果の概要

1本の光ファイバーケーブルそのものを振動センサーとする、分布型音響センシング(DAS)技術を用いて、京都府南部で振動測定を行った。光ファイバーケーブルには、国道地下に埋設されているものを京都国道事務所から借用して利用し、京都駅から北西方向へ約50kmの区間について約5m間隔で測定を行った。これはすなわち1万か所で揺れを測定することに相当する。このような長区間で超高密度の振動測定を行うことにより、車両の移動や京都府南部で発生する地震を詳細に観測することに成功した。これらのデータから、交通量に関する調査や、地下構造に関する研究が行えることを示した。

自由記述の分野

地震学

研究成果の学術的意義や社会的意義

地表の振動を測定するためには、その動きを知りたい場所に一つずつセンサーを設置する必要があった。これは大変な労力を要するために、詳細な調査を実施することが困難であった。しかし光ファイバーセンシングの新技術により、既存の敷設ケーブルを活用すれば超高密度の観測が実現できることが示された。これまでにない詳細な揺れの分布を捉えられたことは、車両移動記録からは交通量調査が正確に行えたり、地震動からは地下構造の詳細な情報が得られることを意味しており、この分野において大きなブレークスルーとなり得るばかりでなく、慢性的にマンパワーが不足する将来における観測のあり方を大きく改善することが期待される。

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公開日: 2024-01-30  

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