本研究課題は、新しい機能を付与したコンクリート材料について、近年発展が目覚ましいマテリアルズ・インフォマティクス(MI)を活用することを提案し、材料開発に生かすための手法について検討を行った。特にセメントの使用量を削減した低炭素型コンクリートを対象に、圧縮強度と調合設計の相互関係を対象とした検討に取り組んだ。その結果、約800のデータセットを構築したことで、調合と圧縮強度の関係を機械学習を通じて予測できる可能性が示された。特に、複数種類の混和材を併用した場合にも、網羅的な実験のみによらない調合候補の選定と強度予測が行えることを示した。
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